2008年06月11日

■Domaine Boingneres 1984

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「ドメーヌ・ボワニエル」は、このところ新聞や雑誌等で話題になっている
「プロプリエテール」の生産者なのです。
「プロプリエテール」とは、原料となっているぶどうの自家栽培から自家蒸留、
自家熟成、そして自家瓶詰している、現在の造り手では少なくなった、
製造工程の最初から最後までを手がける生産者のことです。
規模はとても小さくいわゆる農家の域を出ないのですが、大手の生産者には出来ない、
製造工程のすべてに造り手の管理が行き届いた、希少なアルマニャックです。
そしてこの生産者のもうひとつの特徴が、アルマニャック界では大変珍しい、
ぶどうの品種ごとに蒸留、熟成を行い、一切加水をすることなく瓶詰めしていることです。
ラベルにはヴィンテージと品種名が記載されており、度数は48%です。
オーナーのマーティン・ラフィット氏は、女性ながらアルマニャックの生産に携わっています。
会社としてのスタートは1807年までさかのぼります。ラフィット氏の母方に当たるボワニエル家が畑を購入し、ワインを醸造し、販売していました。
その傍ら少量の蒸留も行っていました。
第2次世界大戦後には、レオン・ラフィット氏がボワニエル家の娘と結婚し、
当主の死後はラフィット氏が全面的に経営を行うようになりました。
彼は5年間に及ぶ戦争捕虜としての生活を乗り越え、
40年近くもアルマニャックの生産に情熱を注ぎました。
自家で所有する畑を見直し、フォルブランシュなどのぶどうを新たに植えたり
新しい蒸留器を購入したりと、最高のアルマニャックを造るべく文字通り命を賭けたのです。
残念ながら1994年に彼は故人となりましたが、その遺志を娘である
現オーナーがしっかりと受け継ぎ、高品質アルマニャックを生産し続けています。

久々にお手ごろ且つ美味しいアルマニャックでした。
是非お試しください。
posted by ちゅん at 21:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ブランデー
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