2008年04月22日

Capovilla Grappa

P1030488.JPGバッサーノ・デル・グラッパの近くにある「グラッパの心臓部」とも言われる
ドルフィン渓谷にある、傑作を輩出する蒸留所として知られています。

主人であるヴィットリオ・カポヴィラは、
イタリアにおける蒸留テクニックを全て兼ね揃えた人物であり、
「kaiser of Monte Grappa」と呼ばれ、
そのほかにもイタリアのベルト蒸留家が毎年選出され「Destilate of The Year」
にも何度も選ばれており、数々の金メダルを獲得する国際的にも有名な人物でもあります。
ヴィットリオ・カポヴィラは、果実の中でも最上質な物だけを醸造します。

イタリアの最も日差しを浴びる土地で果実は本来の力を発揮できるよう育てています。

カポヴィラでは完熟した果実を得るために、中には手では収穫を行わず樹の下に
ネットを張り自然に落ちてくるのを持つ物まであります。

その蒸留所には看板も無く、もちろんウェブサイトも通信販売もやっていません。
「私の造ったお酒がし欲しいなら、ここまで来てください」、と語るカポヴィッラ氏。

彼は偉大なる蒸留酒の造り手であるだけではなく、偉大なる果物の造り手でもあるのです。

かれはもともと、ワインの醸造機械関係の仕事をしており、オーストリア、ドイツなどを回っていました。

その際には、現地の小さな蒸留所を訪問する機会も多くありました。ドイツやオーストリアには、小さい自家生産を含めた蒸留所が数万ヶ所もあるのに対して、

イタリアは僅か100ヶ所ほど。そんな状況から、彼の蒸留の対する情熱はしだいに高まり、
ついに1986年、オーストリアの職人にオーダーメイドで蒸留器を作らせ、

珍しい「湯煎」式の蒸留設備が出来あがりました。2回蒸留を行うことで、一番大切である、
デリケートなフルーツのアロマを引き出すことに成功。

果物が完熟して、その個性が一番出る時期にのみ収穫することを最も重要とし、
完熟した果物を圧搾して、何も加えることなく自然のままで発酵させます。

酵母は果物自身が持っている自然のものを使い、蒸留には自然の純粋な
マザーウォーターを使用。
湯煎は100度を僅かに越えない温度でおこないます。

それより高い温度で蒸留すると、早くそしてコストを抑えることが出来るのですが、
彼にとって一番大切な果物のアロマが蒸留と同時に気化してしまい、
理想とするブランデーを造ることは出来ません。
さらに2回目は冷めてから、100度より低い温度でじっくり再蒸留させるのです。

皆様、ここまで手の込んだ製法で造り出される、ブランデーが今までにあったでしょうか?

2008年の目玉はこの「カポヴィッラ」ですよ。

ちにみに先日着ていただいた方がイタリアでカポヴィラを紹介する
インポーターさんでした。

皆様も是非お試しください
posted by ちゅん at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ブランデー

2008年04月17日

1900年代初頭のブランデー

P1030446.JPG・Cognac Grands Reserve Edouard Z Denis Mounie 1920s

ドゥニ・ムニエ社は、1838年、ジャルナック町の葡萄園オーナー2人、ジュスタン・ドゥニと、アンリ・ムニエが

共同で興したコニャック業社。1847年3月、同社の瓶詰めコニャック100ケースがイギリスに輸出されました。

イギリスに瓶詰めのコニャックが送られたのはこれが最初だといわれております。

1908年、ドゥニ・ムニエは、エドワード7世によってコニャックとしては初めて、イギリス王室御用達に指定されます。

エドワード7世は、皇太子時代からこのコニャックに親しんでおり、それ以来、現在までこのコニャックは代々

の英国王室御用達の品となっております。エリザベス女王の訪仏の際に、ときのコティ大統領は食後酒に

このドゥニ・ムニエ・コニャックを用意しました。王室とこのコニャックとの長く深い交際を知っているフランス側の

粋な計らいでした。同家は自家蒸留をしていない。各地で蒸留されたコニャック新酒を、利き酒のうえ

購入し、特製のホワイト・オーク樽で長期熟成の後、ブレンドして製品化するいわゆるボトラーズ。

エクストラはグラン・シャンパーニュ規格品で、平均40年熟成のハイ・グレード品。

今回入荷の1920年代と言うことは、きっと英国御用達をいただいた頃に近いもの。

エドワード7世はこんな味わいを楽しんでいたのかもしれませんね。

梅酒を連想させるような香りと、まだまだ生命力を
感じるボリューム。

とは言え、比較的手ごろな値段で楽しめるのも魅力的ですね。

posted by ちゅん at 01:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ブランデー